
人間に感染する風邪のウィルスは繁殖して、他の人にも感染を広げていきます。これと同じで、コンピュータシステムに感染すると、自分自身をコピーして、つまり繁殖して、他のコンピュータシステムにも感染を広げていきますのでコンピュータウィルスと呼ばれるようになりました。また、発症のメカニズムも、感染してすぐに発症するものや、一定期間於いて発症するものもあり、これも人間に感染するウィルスと同様です。
ウィルスと言っても非常に多くの種類があります。ファイルを破壊したり削除したりして機能を失っていくもの、OSやBIOSを破壊してコンピュータが起動できなくなってしまうもの、パスワードなどデータ情報を盗むものなどです。ここで典型的なウィルスのひとつBUGBEARを紹介します。
Windowsパソコンに感染するウィルスです。Windows以外に感染するウィルスもありますが、非常に数少なく、ウィルスと呼ばれるほとんどのものはWindowsに感染します。BUGBEARのファイル識別子は.exeであり実行ファイルです。2002年頃に流行し最盛期の危険度は「高」と指定されました。その後、駆除ツールが出たこともあり2003年には危険度が「低」になりました。
メールに添付されて配布されますが、差出人のメールアドレスは偽装アドレスです。件名は一定でなく、複数の件名がランダムに使われます。感染すると自分自身のファイルをコピーし、レジストリキーを書き換えます。プロセスを勝手に停止し、ネットワークプリンタにファイルの中味をプリントするジョブを勝手に走らせます。